【研究成果のご報告】
ボタニカルファクトリーが契約栽培する南大隅町産ホーリーバジルから、新型コロナウイルスの増殖を抑制する新規化合物が発見されました。
弊社は、鹿児島大学との共同研究において、当社南大隅町農場で栽培しているホーリーバジルに関する画期的な研究成果を得ることができましたのでご報告いたします。
■研究成果の概要
鹿児島大学理工学研究科 濵田季之准教授らの研究グループとの共同研究により、ホーリーバジルに含まれる「sulfoquinovosyl diacylglycerol (SQDG)」という成分が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の増殖を抑制することが確認されました。この研究成果は、権威ある学術誌「Journal of Natural Medicines」に掲載されています。
■研究のポイント
・ホーリーバジルから単離されたSQDGが、新型コロナウイルスの増殖に重要な酵素(メインプロテアーゼ)の働きを強力に阻害することを発見
・培養細胞を用いた実験でも、ウイルスの増殖を抑制することを確認
・これまでにない新しい作用メカニズムの可能性を示唆
■今後の展望
この研究は、身近な薬用植物から新型コロナウイルス感染症の治療薬開発につながる可能性を示した重要な成果です。弊社は今後も、南大隅町の豊かな自然環境を活かしたホーリーバジルの栽培研究を継続し、その可能性をさらに追求してまいります。
なお、本研究成果の詳細は以下の論文でご確認いただけます:
Springer Nature社が発行する生薬に関する専門誌「Journal of Natural Medicines」誌に受理され、11月25日付けでオンライ ン掲載されました。
(オープンアクセス論文:https:// rdcu.be/d1s4s)を押すだけです。
オープンアクセスですどなたでもダウンロードできます。 専門以外の方や英語に不慣れな方には難しい内容かもしれませんが、ぜひダウンロードしていただける嬉しいです。
Journal of Natural Medicines
“Sulfoquinovosyl diacylglycerol, a component of Holy Basil Ocimum tenuiflorum, inhibits the activity of the SARS-CoV-2 main protease and viral replication in vitro.”
“Sulfoquinovosyl diacylglycerol, a component of Holy Basil Ocimum tenuiflorum, inhibits the activity of the SARS-CoV-2 main protease and viral replication in vitro.”
※本研究は、化粧品等の製品の効能・効果を直接示すものではありません。