無人島美化イベントからサスティナブルビューティーを考察する~水原希子さんボランティア参加

8月27日最後の日曜日、南大隅町観光協会主催で佐多岬付近にある無人島「ビロウ島」の清掃イベント「第1回ビロウ島クリーンナップツアー」が開催されました。

ビロウ島は佐多岬付近にある小さな無人島。
近くの漁港から渡船で約10分の位置にあります。
周囲は珊瑚礁に囲まれ、ウミガメとの遭遇率も高い絶好のシュノーケリングポイント。

第1回目の参加者約50名は早朝から順番に渡船で上陸し、近年海流の変化に伴い漂着物が格段に増えたプラスティックゴミを中心に清掃活動を開始。

今回のイベントには私たちと現在、とある企画が進行中の女優兼モデルで活躍されてる水原希子さんとネイリストの松永英地さんもボランティアで駆けつけてくれました。

炎天下の中で1時間以上、参加者皆さんのおかげでこんなにもたくさんのゴミを短時間で回収する事ができました!

ゴミ拾いの後はそれぞれシュノーケリングや潮溜りで遊んだりしながら、ゆったりとした時間を過ごしました。

そして、お昼は私たちの工場が施設外就労契約を結びハンデキャップの方を労働者として受け入れさせて貰ってる「白鳩会・花の木農場」さんのスパイスカレーを、また、鹿屋のクラフトビール製造工場のLET IT BEERさんからパッションフルーツを活用した「トロピカルジョニービール」の差し入れがあり、大自然の中でお腹も心も満たされるランチとなりました。

今回のイベントは地方誌でも取り上げられました。(2023年9月3日付:南日本新聞)

海洋プラステイックゴミの問題は今に始まったわけではありませんが、ここ数年、特に多く見受けられるようになりました。地球温暖化に伴う海流の変化や、2016年まで日本も海外にゴミを輸出しており近年ではそれが禁止された影響もあるのか理由はわかりませんが、確実に増加している感じがします。ただ、ほとんどのゴミが海外のものであることから海洋での投棄が疑われます。

私たちボタニカルファクトリーでは、今後の商品化に向けた容器に関しては更なるサスティナブルな視点での容器に変更していくことを計画しています。

プラスティック容器に関しては、これまで採用していた「バイオマスプラ」をやめて、「リサイクル(再生)プラスティック」に変更します。

これはプラスティックの使用を、より本質的にサスティナブルな視点で考えた時に、バイオマスプラでは、その原料となる穀物を製造するために新たに穀物を開墾、栽培している現状があることを聞き、それは本質的なんだろうかと疑念を持つようになったからです。それよりも今すでにゴミとなっているプラスティックを100%再生しプラスティック作ることこそ本質的ではないのかと。
今回採用する海外の容器メーカーからは、再生プラの国際基準「Global Recycle Standard」の認証を得た容器を採用することにしています。

そこで、自社商品「ボタニカノン」では、年内を目処に以下の3商品を100%再生プラを採用したボトルにリニューアルします。
1)シトラスアロマシャンプー・500ml(泡フォームタイプ)
2)オリエンタルアロマリンス・500ml(ポンプタイプ)
3)シトラスハーブボディーソープ・500ml(泡フォームタイプ)

来年からはパッションフルーツローション、シトラススカルプローションなども、現状のバイオマスプラから再生プラ100%容器に順次変更する予定です。

実は、日本でこの再生プラの容器が普及しない理由の一つに、再生プラでは「純白・ホワイト」が出せないことが理由と聞きました。

化粧品業界は特にこの「白」を意識する業界なのである意味で致命的かもしれません。白こそ美の色、白い肌こそ美しい、という偏った美意識が定着していることが影響しているからです。

ただ、ナチュラルコスメの先進地EU圏においては、すでにホワイトニングクリームやホワイトニングローションなどの「ホワイト」を標榜している商品が大手企業を中心に店頭から撤去され、パッケージにホワイトニング(美白)と標榜した商品は一切無くなっていることをご存知でしょうか?これは数年前に起こったBLACK LIVES MATTER運動の波が影響し、「白い肌」が美しい、から、人それぞれの「健康肌」こそ本質的なビューティーであると再定義されているからです。

残念ながら日本のお客様を啓蒙し新しい美の定義を示す国内大手企業がこれら「ホワイトニング、美白」というジャンルから「健康肌」へシフトしない限り、白人へのコンプレックスや白い肌への憧れ、さらには白いプラを使用できなければ再生プラは使わない、などとサスティナブルなモノづくりからはかけ離れた「グリーンウィッシュ」が横行することは間違いないと、半ば呆れています。

今回の無人島でのゴミ拾い活動で、先頭を切って動いていらっしゃった国際的モデルの水原さんが、炎天下の元でサンスクリーンクリームを塗りながら素肌をさらすことを躊躇しない姿を見て、一流の美意識はすでにサスティナブル&ビューティーの本質を捉えていらっしゃるんだなぁと感動を覚えました。

改めまして南大隅町までボランティア参加してくださった方々、そして水原さんに感謝を申し上げます。

来年はさらにパワーアップして第2回無人島クリーンナップツアーを開催する予定です。お楽しみに。