鹿児島県立短期大学・秋季特別講義について

10月12日〜鹿児島県立短期大学にて特別講義を行いました。

学生参加数は約50名で39名からアンケートをいただきました。

講義内容は黒木個人のこれまで25年間化粧品業界での活動実績をもとに、これからの業界の展望について私見を述べさせていただいた90分間でした。

テーマは「僻地をチャンスに!エシカル&サスティナブルコスメの開発について」

主な講義内容は、
1)廃校を化粧品工場に再活用したきっかけやその過程においての経験事例
2)地域農業との連携と環境に対するその取組み事例
3)いわゆる僻地「南大隅町」の実態とポテンシャルについて
4)エシカル商品についての化粧品業界の実例
5)コアバリューについてナチュラルコスメメーカーとしての考え方
6)スキンケ商品の構造と原価計算、マーケティング等について

おおむね、上記の内容をお話ししました。

女子学生が95%以上であったことから皆さん熱心に聞いてくださり、アンケートの結果も大変高評価を頂いたことに少し驚きました。

個人的には業界人としてはごく普通の常識的な内容の域を出ていないと感じていたため、途中で試供品のオイル美容についてのお試しタイムなどを混ぜて感覚的にも参加を促すことをしたことも「眠くならなかった?!」大きな要因ではなかったでしょうか。

アンケート結果から読み取れたことが、若年層のスキンケアは「化粧水と洗顔料」の二択であることや、スキンケアにかける値段がおおむね2,000円〜3,000円までが大半であったこと。
そして何より驚いたことに、購入する場所の92%がドラッグストアー、スーパーマーケット、100円ショップの低価格帯販売店に集約されていたことです。

もちろん、低価格帯のものが悪いと言うわけではないのですが、自身の年齢からまだスキンケアを丁寧にする必要性を感じていらっしゃらない事や、お財布事情もあってか、どうしても簡単に済ませてしまっている傾向にあることが読み取れました。

私は、スキンケアとりわけ化粧水はむしろ自宅で自分で作ったほうが良いと思っているため、お母さんやお父さんが家族のために味噌汁を作るように、親が家族のために化粧水を1週間分冷蔵庫に作りだめして置くような文化が広まればいいなぁ、と思っています。そのため、低価格が良い、悪いの判断ではなく、本当に長期的に安全が担保されてる原料が否かを最も重要視してます。

そして化粧品が水と油の本当にシンプルな構造になっている実態のお話をするととても驚いてました。

最後に持論ですが、

「メイキャップは発色が大事なのでその瞬間を輝かせるメイクを模索して欲しい。でも、スキンケアは長期戦。80歳になって透明感のあるお肌を保つお姉様方はシンプルスキンケアを長年されてます。効果効能に惑わされず、自分に合った(水と油のバランス)シンプルスキンケアを丁寧に探し、決して若いからと言って油断しないで勉強して欲しい」と伝えて終了しました。

アンケートをご覧ください

まさに、「僻地にはまだまだポテンシャルが残ってます!希望が残ってる!」そんなことを若者たちから教えて勇気づけられた気がしました。

鹿児島県立短期大学の学生さん、ありがとうございました。