キシミのない石鹸シャンプーを目指して

 

結局、何だかんだで足掛け10年かかりました。
始まりは20年前に生まれた娘のアトピーから。
治すためにできることはなんでもやりました。
 
アトピーには石けんがいいと聞いて石けん工場も作りました。
ダチョウの油がいいと聞いては、志布志のダチョウ牧場から生の油をもらって臭い匂いに耐えながら精製し石けんを作りました。
モノづくりはこれが初まりです。
 
石けん製造だけでは食べていけないとわかり、ヨーロッパ各地を歩き回って工場見学して、ナチュラルコスメの世界を勉強しました。
ナチュラルコスメは歴史が長く理解するにはあまりにも奥が深すぎて何年もかかりました。
そして、今でも道半ばです。
 
いろんな石けんシャンプーを10年前から作り続けています。
石けんづくりは、ナチュラルコスメの中でも最も歴史が長く奥が深すぎて、全く正解が見つからないまま時間ばかりが過ぎる日々。
 
髪を洗う事と、髪に潤いを与えることは相反することなんです。
でも、これを同時に、かつ、全て天然由来成分だけで作る事こそ理想に近づくことだと思い、コツコツと研究をして来ました。
 
そして、2023年6月。
ようやく一つの作品を世に出すことになりました。

気づいたら石鹸工場を始めた16年前、一番初めに取り組んだ耕作放棄地に植え始めたレモングラスが主原料になってました。
レモングラスを植えたきっかけは、当時「精油は高いから自分で植えて、自分で採取しよう」と、お金がない事から始めた栽培でした。
でもレモングラスはこれまで栽培をお願いしていたにも関わらず、上手く活用できていませんでした。
毎年栽培をお願いしている農家さん(木佐貫さん)は、一度たりともレモングラスの廃棄処分した請求もせず、毎年冬になると、翌年に向けて伐採して黙って畑に株を残す繰り返し。

本当に契約農家さんにも迷惑をかけてしまいました。
佐多岬近辺のレモングラス畑(農薬不使用)

 

 

 


でも今回、10年かけて思い描いた石けんのシャンプー、そして何よりも、これまで成し得なかった自然由来成分だけで作ったトリートメント。
ご迷惑をかけたレモングラスをたっぷり蒸留水として使うことで、ようやく理想の商品ができ上がりました。
(木佐貫さん長い間すいませんでした)
 
これが理想のヘアケアに繋がると確信して販売を開始。
最大の特徴が、自然由来成分100%で作られたトリートメント。
ヘアクリームのように使えて、必ずしも洗い流す必要がなくアウトバスでも使える石けんシャンプー専用のトリートメントこそ、今回の開発の目玉であると思っています。
 
レモングラスの蒸留水を丸ごと使った自然由来成分だけのヘアケアで、細かった髪や、痒かった血だらけの頭皮や、フケに悩んだ日々から解放されて欲しいです。
 
どうぞよろしくお願いします。
 
開発者 黒木靖之
 
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