今日から本格的に南大隅町(佐多岬)近辺で採取された、無農薬「月桃」のエキス抽出を始めております。
刈り取られたフレッシュな月桃を断裁し、植物発酵エタノールで漬け込むことおよそ2週間。
甘くてさわやかな月桃エキスになりました。
化粧品原料の規格に合致させるべく、菌検査やph、アルコール度数に純エキス分(w/w%)などの規格を植物ごとに設定していきます。
今回は、エタノール抽出、水出し抽出、煮出し抽出の3点を行い、結果的に月桃の特徴が活かせたエタノール抽出と煮出し抽出を採用することに。
早速試験的に、少量のグリセリンを混ぜて月桃エキスの化粧水を試作。
これまでは蒸留水を使用していましたが、月桃エキスの甘い香りと特徴がよく出ている2つのタイプのエキスだけで化粧水を作ることで、驚くような保湿力の化粧水に仕上がりました。
月桃蒸留水は香りがメインですが、こちらでは「薬効成分」。
この化粧水をもう少し調整すれば、敏感肌の方やトラブルスキンの方に間違いなく効果が期待できる化粧水となり得ると思います。
今週はレモングラス、ホーリーバジルに加えて、野生の「山椒の葉」「スイカズラの葉」もエキス抽出予定です。
ボタニカルファクトリーの化粧品はその殆どの原料は「地産原料」であることが最大の特徴です。
オーガニック、無農薬、自然農に該当する原料を使うのは当たり前であり、あえてそれをフォーカスせず、それらを育む「地産原料」を使うことにこそ「価値」があり、「模倣できないもの」になると思っています。
そして、これらの一連の活動が「農業」との連携であり「地域との共生」だと考えております。