自社ブランド「ボタニカノン」〜石けんからの始まりについて〜

18年前。
 
ケミカルコスメばかりを追い続け、
流行りの成分を追い続け、
売上ばかりを追い続けてた頃、娘が産まれました。
ある日、妻の体調不良で母乳から粉ミルクに変えた途端、
アナフィラキシーショックで口から泡を吐き救急車で運ばれる事態に。
 
その時の診断が、ミルクアレルギー。
それから次々とアレルゲンが見つかって、
卵にはじまり、小麦、甲殻類、ナッツ、お米まで…
結局、比較的マシなお粥をメインにおかず中心の食事に。
 
もちろんお肌はアトピー性皮膚炎、
脂漏性湿疹で毎日赤くただれてました。
私は化粧品業界人でありながら
何もできない自分に焦りと憤りを感じ、
 
これまでの不勉強を反省し論文を読み漁り、
一つの結論に達しました。
 
外皮(お肌)からは「パルミチン酸、オレイン酸」
食べ物から「EPA、DHA」
 
これが当時の結論。
 
アトピー性皮膚炎のお肌に不足しがちな脂肪酸「パルミチン酸」や
お肌の保湿力を維持するセラミド再生の働きをサポートする「オレイン酸」
これらは食べ物から摂りづらいためお肌から。
 
反対に真皮(体の中)から新たなお肌を作るための脂肪酸は
食品から摂取しないとアトピーのただれやキズが治らないという事から、
魚メインでEPAやDHA、「陰陽調和料理」などで野菜の料理方も学びました。
 
そこで最も注目した素材、それは『オーストリッチ(ダチョウ)オイル』
 
鹿児島にあったダチョウ牧場から未精製のオイルを貰い、
オイルの精製から始めました。
 
当時は工場を持ってなかったため製造委託をお願いしましたが
思うようなものが作れず、結局自分で石けん工場を作ることに。
 
それからは娘のために、手探りで石鹸を作る毎日。
海外のレシピや国内のソーパーさんの本などから石鹸を試作し娘に使い続ける日々。
 
試行錯誤の末ようやく完成したオーストリッチオイル100%の石けん。
オーストリッチオイルとの併用で数ヶ月で改善しました。
 
それは人間の成長と共に免疫が強化されていく
そんな自然な事も重なったから改善されたのでしょう。
 
それでも、マシになった事は確か。
 
嬉しかったですね。
 
そこが、石けん作りの原点。
 
そしてその感動が、
後にスキンケア開発まで広げていく原動力にもなりました。
 
スキンケアの基本は、『あらう』『与える』『うるおう』
そして、全ての化粧品は『水分』と『油分』からできてます。
 
私たちはこのプリミティブな構造、
 
『良質な水』『良質な油』だけを愚直に追求し作り続けること、
 
それをボタニカルファクトリーのミッションにしています。
 
シンプルな原料、口に入れても安全な原料こそが、
 
お肌を強く、しなやかに育ててくれるものだと信じています。
 
2022.3.13
©️YASUYUKI KROKI
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◉ボタニカノン コールドプロセスソープ
 
※アトピーなど皮膚疾患のある方は、無香料タイプ『PURE』をお勧めいたします。