錦江湾高校のグローバルサイエンティストアワード受賞について

先日、池田高校主催の「グローバルサイエンティストアワード”夢の翼”」という大会がオンラインで開催され、先日、弊社を訪問された錦江湾高校の研究成果「竹抽出液から日焼け止めの開発」が、見事に優秀賞と鹿児島県知事賞を受賞されました!
これは、全国および海外シンガポールから参加した全69組の中で,堂々2位の成績とのこと。

 http://global-scientist-award.jp/

素晴らしいの一言です!

これまで私自身が25年間化粧品業界に携わり、21世紀のスキンケアの2大テーマを「保湿」と「UVケア」のみが本質であると思いこんでいる中で、錦江湾高校の成果発表は秀逸の一言です。

何がすごいか?

たくさんある中で5つ上げました。

1)スキンケアの最大テーマ「UVケア」にズバリ焦点を当てた原料の研究であること。

2)全国的にも社会問題化となっている「竹害」に対して課題解決型のテーとして取り組んでいること。

3)SDGsのテーマを「目的」として捉えるのではなく、このように商品開発に必要な素材づくりを通してあたりまえのように「ツール」として活用し、本質に切り込んだ研究となっていて、身近に存在するモノから私達プロが見逃すほど、アッと言わせる着眼点となっていること。

4)チロシナーゼタンパク合成の抑制作用を、従来の化粧品テーマの一つである「美白(ホワイトニング)」に特化するのではなく、「UVケア、サンスクリーン」テーマに持っていったそのセンス。
→これは、美の定義のパラダイムシフトを指します。
2020年アメリカで起こった「BLACK LIVES MATTER」の人種差別撲滅運動に端を発した世の中の潮流に対し、欧米を中心とした大手化粧品ブランドESTEE LAUDER、LANCOME、ロレアル、ユニリーバ等が、軒並み店舗の棚から「ホワイトニングクリーム」などを撤去しいち早く反応した動きに対し、日本含むアジア圏では未だに美の定義を「白、美白」としている点。
私はこれらの運動が起こる以前より、本来「美肌」とは、美白を指すのではなくあくまでも個人の「健康肌」「自分肌」を指すものであって、決して白いことが優位であってはいけないと常日頃思っていました。

5)最後に、実用化に向けて障壁が少なく、私達のスキンケアアプローチと全く親和性があるという点。

このように本当に素晴らしい研究だと思いました。

これからは、同郷のスキンケアメーカーとして、可能であれば、若者たちが開発したベースを最大に活用させて頂き、今回携わったメンバーが誇れる良い商品を世の中に出すことで「社会問題の解決」が共に実現できれば、産学連携のモデルになるのではないかと感じました。

錦江湾高校の皆さん、今回の優秀賞の受賞改めておめでとうございます!

これに続く後輩たちがドンドン出てくることを期待しています。

 


*以下の研究論文は、錦江湾高校より許可を得て掲載させていただいております。無断での転載、転用を固く禁じます。

 

 

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