石鹸メーカーが錦江湾の浄化を真剣に考える年に。

新年のご挨拶を登尾地区の方々にさせていただきました。
上記はその年賀状です。(文字が多くて小さいためお年寄りの方には多分不評でしょうが・・笑)

このように、私たち自然派化粧品メーカーができる環境対策として「食器洗い石けんの普及活動」があります。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので簡単にご説明させて頂きます。

私たちが普段使っている「食器洗い洗剤」や「洗濯洗剤」には合成界面活性剤が使用されています。合成界面活性剤とは水と油を引っ付ける役割(乳化)と汚れなどを分解して引き離す(剥離)作用があります。これらの特性をうまく引き出して作られたものが化粧品や洗剤として広く使われてきました。

合成界面活性剤そのものは大変使い勝手がよく、安価に安定的に商品が作られることから広く使われております。現在ではお肌や環境に優しいモノが開発され、昔よりも環境への負荷が少なくなりました。

しかしながら、それでもやはり石けんにはかないません。

石けんは排水として流されるとそのほとんどが72時間以内に「水」と「二酸化炭素」に分解されます。このことから、大自然の恩恵を受けている石けんメーカーだからこそ、本気で環境について考える必要があると自覚し、本年より食器洗い用液体石鹸の「量り売り」を始めることにしました。

はじめは小さな一歩として、ペットボトルを持参していただき、工場の小学校に来ていただいてくださったお客様に2リットル600円(税込)で販売していきます。もちろん、その手間と中小零細企業の原料調達能力から考えて、たとえ量り売りとしてもこの価格は厳しいのです。でも、実は、このような取り組みを後押ししてくださった業者様がいらっしゃったのがきっかけなんです。
廃棄予定の食用ココナッツオイルを液体石けんに使って欲しいと申し出てきたお客様です。
昨年は1トン近く集まりました。今年もあと数トンは入手できそうです。
これを元にできるだけ沢山の液体石鹸をつくり、近隣含め多くの鹿児島の方、全国のたくさんの方に使っていただきたいとチャレンジしています。
もちろん原料の限界がやがて訪れます。
その時は申し訳ないのですが少しだけ値上げをさせていただき本来の価格に戻すだけです。
でも安く原料を頂いているうちにたくさんの方に使っていただき、お客様の環境に対する意識が高まり、少しでもきれいな海に近づけるお手伝いができることに意義を感じています。
一日でも一年でも長くきれいな錦江湾、きれいな地球であり続けて欲しいものです。ただ私たちにできることは限られていますが・・・これらの取り組みを永続的に行うことが私たち自然派化粧品を造るものとしての使命であり、その姿勢が問われると思っています。

今年は学校のほか、近隣のお取扱店で協力してくださる店舗様用に、20リットル入りのキュービテナーで量り売りをお願いしたく、少なくとも鹿児島県内で10〜20箇所ぐらいは広げたいなと思っています。ご興味のあるお客様がいらっしゃいましたらお分けいたしますのでご遠慮無くお問合せ下さい。

今年も一年どうぞ宜しくお願いします。

◯BOTANICANON タンカンマンダリン DISH SOAP(食器洗い石けん)